とても素敵なクリスマス

もう2月。1ヵ月半、ずーっと素敵なクリスマスが繰り広げられてたクリエも千秋楽の幕が下りると「ドンドン」とセットを解体する音が響いてました。私の中ではまだまだ余韻が残っているというのに…時の流れは残酷です。全56公演、ラスト1公演になったとき「どう?やぶ、あと1公演だけど」と振られて「ヤです!終わりたくないです」と言っていたやぶちゃん、楽でも「ヤですよぉ」と言っていた。ほんと楽しかったんだろうなぁって思える瞬間でした。そのときのやぶちゃん、めちゃくちゃかわいかったんだもの。
わたくし、舞台観劇では「千秋楽」というものを観劇したことがありませんでした。「初・体・験」でございます。私の中では希望通りの公演数を観劇したいから、競争率が激しいであろう初日や楽は申込みをしたことがない。今回は誘ってくれたお友達のご好意もあり、19歳最後のやぶちゃんと20歳最初のやぶちゃんに会うことができました。
あらかじめ言っておきますが、かなり長いです。そして、途中で終わってます…。


私が前回観劇したのが12月19日。初日の幕が開いて1週間ちょっとたった日でした。毎日会っている人が痩せた太ったというのはなかなかわからないもので、1ヵ月半ぶりに会った人が痩せた太ったというのは気づくものだったりする。まさしく私はそうだった。1ヵ月半ぶりに観劇したら、自分の記憶が薄れているというのも手伝って「え?こんなだったっけ?」と思うほど様変わりしていました、いい方向へ。ハコが小さいのも手伝って、なんかすごくアットホームな感じでほんわかする舞台になっていたんだよね。
そしてやぶちゃんが素敵になっていました(ぽっ)
なんでこんなにときめくのかなぁ?と考えてみたら…髪型が違うんだ。パンフを見て気づいた。前は前髪をきっちり分けててお顔がちゃんと見えてたんだね。その姿がやぶちゃんっぽくなくて「ジョージ」って感じだったんだ。それがすっかりやぶちゃんになってたの、髪型が。それだけでときめくのも違うような気がするんだけど…他に何か違いがあるのかな。きっと、回数を重ねるごとに自信が出てきて、いい雰囲気の中でやらせてもらってるから表情が生き生きしていたのかも。

あらかじめ書いておくけれども、すべての言葉1字1句間違いのないように覚えられないから本当は書くべきではないのかもしれない。書いてしまうと私なりの解釈がどこかに入ってしまうから。だから、ニュアンスで捉えてもらえたらなと思ってます。あくまでニュアンス。

自己満足なあらすじ

ハンガリー ブタベストという小さな町での物語。マラチェック(徳井さん)が経営する「マラチェック香水店」で働くジョージ(やぶちゃん)、シーポス(河合/戸塚)、コダリー(かっちゃん)、イローナ(知念さん)、アルパ(五関/塚田)。そこへ雇ってほしいとくるアマリア(さやか嬢)。主な登場人物として挙げるとこんな感じ。
曲目に合わせて「自己満あらすじ」を今後のために明記しておく。

  • グッモーニング、グッデイ

ある朝の出勤風景。コダリーとイローナは朝帰り。いつも2人は近くで別れて別々に出勤する。2人はどうやら恋人同士らしい。

  • セールス・ソング

販売員のジョージ、コダリー、シーポス。配達員のアルパ。レジ係(?)のイローナ。ジョージには文通相手がいるらしい。そしてその相手(手紙の君)に恋をしているらしい。

  • 過ぎしあの日々

胃もたれのマラチェック。何度かジョージを誘って食事会をしているらしい。そのジョージに恋人がいないことを心配するマラチェック。「そろそろ身を固めろ」とジョージに言うけど、ジョージっていくつの設定なんだろう?

  • 耳をそろえて払ってもらおう

そのマラチェックが新しく入荷させたのが「シガレットケース」。しかもオルゴール付。マラチェックは乗り気だが、他の店員は乗り気ではない。「じゃぁ、賭けをしよう!」とジョージに持ちかけるマラチェック。「社長のお金は取りたくないなぁ」なんて言うやぶちゃんがちょっと素敵(スーツ姿にだまされるオバ)

  • サンキュー・マダム#1

アマリア登場。お客様だと思い、香水などを薦めるジョージ。でも、就職希望だと知り途端に冷たくなる。「ダメなものはダメなんです」と断っているところにマラチェック登場。「マラチェック香水店にダメなことはないぞ」と言いにくるが、就職希望だと知り、冷たくなるマラチェック。

  • キャンディやめましょ

「私、優秀な販売員なんです!」と主張するも聞き入れてもらえないアマリアは「見てなさい!」とシガレットケースを店内にいたマダムに薦めることに。「これは何?」の質問に思わず「キャンディーボックスですわ」と答えてしまうアマリア。そして見事ご購入決定!それと同時にアマリアの採用決定。

  • サンキュー・マダム#2
  • 3通の手紙 夏

手紙の君と手紙を交わすジョージ。ジョージとアマリアは会えばケンカばかり。そんな姿を見てシーポスは「2人は好きあってるんだ」とアルパに言う。ケンカするほど仲がいいってことですか?スリーピーススーツに身を包むやぶちゃんが素敵。

  • 3通の手紙 秋

手紙の君と手紙を交わすジョージ。イローナは遊び人(死語?ねぇ、死語?)のコダリーに腹を立てている様子。どうやら約束をすっぽかされたらしい。スーツの上にコートを羽織るやぶちゃん。その姿も素敵ね。

  • 3通の手紙 冬

手紙の君と手紙を交わすジョージ。新調したスーツとコート(?)に身を包んだやぶちゃん。どの姿もとても素敵なやぶちゃん。
とうとう運命の日がやってきた。ソワソワしているジョージ。一方のアマリアも新調したドレスに靴、カチューシャまで。どうやら今日はデートらしい。

  • 今夜8時に

ソワソワしているジョージやアマリアとは裏腹にご機嫌斜めなマラチェック。ジョージに八つ当たりな節があるぞ。シーポスがソワソワしているジョージに聞いてみると今夜8時に手紙の君と会うという。そのことを考えるとソワソワしてしまうのだ。「僕はしちゃうかも、プロポーズ」なんて…かわいいよね、ジョージ。かわいいよね、やぶちゃん。やぶちゃんがプロポーズだなんて…と妄想して顔がニヤつく怪しいオバ。

  • 彼の名は知らない

一方、アマリアはイローナと一緒にプレゼント包みのお仕事。恋をしているアマリアにイローナは根掘り葉掘り聞くものの…うーん、アマリアの返事は曖昧。だって、手紙でのやり取りだけで、名前も顔も知らないんだもの。

  • サンキュー・マダム#3

クリスマスが近づいている冬。お店のクリスマスの飾りつけはどうなっているのかジョージに尋ねるマラチェック。ジョージは販売員の中でもちょっと格上?主任とか?(勝手に妄想)「今日明日にもご相談しようと思っていました」というジョージに「そんなことも自分で考えられないのか」と怒るご機嫌斜めなマラチェック。今夜営業が終わってから全員残って飾り付けをやるように言い渡されてしまう。「今日はどうしてもダメなんです。明日ではダメですか?」と食い下がるジョージにマラチェックは聞く耳持ちません。

  • 心の持ちよう

「僕の仕事ぶりがダメだと言うのなら前からずっとダメということになる。どうして今になってそんなことを言うのですか」とマラチェックに食って掛かるジョージに2人は一触即発状態に。そこを救ったのはシーポスの商品を落として割ってしまうという出来事でした。わざと商品を落としてケンカを止めようとしたシーポス。ジョージに辞めてほしくないため。
その後、全員が揃ったところでクリスマスの飾りつけのため今日は残ってほしいとジョージが言うと…アマリアが用事があるという。いつも意地悪なジョージにアマリアは「私に用事があるのを知ってて、わざと今日にしたんでしょう!」と言うの。

  • サンキュー・マダム#4

「クリスマスの飾りつけはどうなった?」とマラチェックに聞かれて「シーポス、コダリー、イローナは残れます。もちろんアルパも」と答えるジョージ。「ミス・バラッシュ(アマリア)は?」と聞かれ「用事があるそうです」と答えると…「君は自分も約束があるからミス・バラッシュを残すこともできないんだな」と言われ…マラチェックの突然の自分への接し方の変化に戸惑うジョージは売り言葉に買い言葉で言い争いになり、「店を辞める!」と言い出してしまう。

  • グッパイ・ジョージ

淋しそうにお店を去るジョージ。2週間分の給料(って退職金になるの?これ)をイローナから渡されるも辞退し、お店入り口のハンガーラックからボルサリーノを手にとってかぶりお店を後にするのです。

  • 好きになってくれるかしら

お店の営業が終わって、アマリアは約束の場所へ向かいます。

  • イローナ

お店の飾り付けをしているシーポス、コダリー、イローナ、アルパ。まだイローナはコダリーにご立腹。どうやら1週間のうちに3度も約束をすっぽかされたらしい。コダリーは「あのときの夜のことを覚えてる?」なんて甘い言葉(?)でイローナの機嫌を直そうとします。「今夜は●●(お店の名前を忘れてしまった)に行こう!」と言われて機嫌が直るイローナ。飾りつけもまだ途中のときにマラチェックが現れ「今日はもう帰っていい」と言い出します。「まだ9時前よ」というイローナの言葉にコダリーが何かを企んだような顔をします。そして…結局イローナはまたも約束をすっぽかされてしまいます。

  • 決心したわ

怒ったイローナは「もうやめにする!」とコダリーを鞭で…。コダリーとの関係を終わらせるイローナ。

  • ロマンチックな雰囲気

アマリアは待ち合わせのカフェインペリアルへ。手紙のあなたとの約束は8時、アンナ・カレーニナの本にバラをはさんで、ウキウキしながら待つアマリア。
一方のジョージ、街路樹の片隅で座り込んでシーポスを待っています。お酒を飲んで酔っているよう。手紙の君が待っているカフェインペリアルへ一緒に行ってほしいと頼み込みます。そして手紙の君に手紙を渡してほしい。急な仕事で出張しなくてはいけなくなったと書いてある手紙を。今日のこんな自分を彼女に見せたくないから。手紙には自分のことをちょっと大げさに書いたから余計にね。
マラチェックのお店にはお疲れのマラチェックが1人。そこへ男性がやってきます。どうやら探偵さんのよう。「この匿名の手紙の内容に間違いはなく、奥様は他の男性と関係を持っています。」そう聞いて、うなだれるマラチェック。「ミスター・コダリーの調査もお望みですか?」と言われ「え?」と驚くマラチェック。匿名の手紙は「店員の誰か」とだけ記されていて、名前は書いてなかったのです。コダリーと奥さんは面識がないはずで、マラチェックは面識のあるジョージと不倫をしていると思い込んでいたのです。ますますうなだれるマラチェック。探偵さんが帰った後、奥さんから電話がかかってきます、今日の帰りは遅くなると。そして受話器を置いたまま…マラチェックは店の奥へ行き…拳銃をこめかみに当てます。それと同時に店にやってきたアルパ。マラチェックの影を見て止めに入ります。
カフェインペリアルまできたジョージとシーポス。シーポスの「手紙のあなたが誰なのか知りたくないか?」の言葉に顔だけ見に行こうとするも決心がつかないジョージの代わりにシーポスが見に行くことに。そこで目にした人物とは…ビックリ顔で戻ってくるシーポスに「年増だろ、年増で不細工だろ」というジョージに「いや、そうじゃないな。美人だと思う。店員に似ている。いや、似ていると言うよりもミス・バラッシュにそっくりだ」と言われて「まさか!」と思ったジョージは見に行くことに。確かにカフェの真ん中に座っているのはアマリアだった。「まさかそんな、ミス・バラッシュが手紙の君だなんて」とまだ信じられないジョージは自分が手紙のあなただとは告げずに彼女と話してみることに。…にしても「年増」って嫌な響きだわ。やぶちゃんの口から「年増」だなんて…。

  • おねがい、ミスタ・ノアック

手紙のあなたを待っていたアマリアはジョージの出現にときめきが萎えます。人を待っているから帰ってとお願いするアマリアを無視してジョージはワインで乾杯し始めます。こんなところを手紙のあなたに見られたら…とそのことばかりに気をとられているアマリアは「お願いだから帰ってくれ」とジョージに懇願。そこでまたケンカになってしまうのです。そしてアマリアは勢い任せに「(あなたは)5年後もチューブにクリームをつめてるわ、10年後もチューブにクリームをつめているのよ。20年後も。そして使い切ったチューブのように中身のない人になっているわ!」と言ってしまいジョージは怒ってお店を出て行ってしまいます。怒った顔も素敵なやぶちゃん(もう病気)

  • 手紙のあなたは

その後、閉店まで待っても手紙のあなたは現れず…現れるはずもなく…1人悲しく泣くアマリア。基本的に明るい曲が好きなんだけど、この場面はなぜか好き。切なくて好き。ここで1度幕が下りるんだけど、お店に1人になって泣くアマリアにこっちまで胸が締め付けられる思いなんだよね。すっかり気分はアマリア。私も手紙のあなたを待ち焦がれてます(…)

まだまだ続きます…だって、まだ1幕が終わったところだし。アドリブとか全然書いてないし。楽の様子なんてまだまだだし。張り切って書き始めたのはいいけれど…これはいつまで続くの?春まで?