10年越し

1月中旬、家のチャイムが鳴りました。まったく予期してなかったゆうパックの配達にすっかり頭の中から忘れ去っていた私は父に払わせるという失態を演じました。忘れているといいことが舞い込むんですね。ずっと欲深かったからゆうパックが配達されなかったんだ。そんなことに気づいた10年越しの冬。


ということで、しょっくを観劇してきました。2年振り。そう、2年振りだからうちくんの演技を見るのは初めてでした。最初、そんな風に感じなかったのはきっとNHKで放送されたこういちさんの密着を見たからなのかもしれません。いろんな人のライバル役やヒロイン役を見ているとどうしても比べてしまうことがあったり、ストーリーを見てきてイメージする役に合わせて考えてしまう部分とかもあったりして…そんなことを考えながら観てしまう自分がいました。ストーリーが変わってない、それがそうさせるのかも。
涙もろい私は何度見てもこういちさんが幽霊であると判明するところはウルウルしてしまいます。もうすでにストーリーがわかっているというのに、物語の中に入りやすいタイプなのかも。今回はセリフを覚えてしまっているせいか、少しうるっとしただけに留まり、「やった!勝った!*1」と思ったのもつかの間、次の瞬間、右目から涙が…。
近くにいても、抱きついてもこういちが感じられない。そしてこんなにも冷たい手をしていると泣きながら訴えるリカ。この瞬間まで私は勝利を掴んでました。でも、この後、まだ信じられないうちくんが「ウソだよな?」とみんなに聞きまわるのです。そして最後にオーナーの前に膝まづいて泣き、オーナーに優しく包み込まれる。えっと…ここまでの私の拙い文章ではうまく伝わらないと思いますが…このうちくんの一連の動き、そしてセリフが「弟」って感じが前面に出てて、すごくこういちを慕っている、そう見えたんです。そう感じたらすごく切なくなって…敗北。
たぶん、私が涙を流してしまうのはその場面場面ではなくてその周りにあるいろんなことを妄想してしまうからかもしれない。ドラマを見ていても「どうしてそこで?」と言われるところで泣いていることがよくあるから。
私にはその場面でのうちくんが舞台上でのライバル、そして恋敵でもある立場でこういちに嫉妬している、でも本当はものすごく慕っている、そう見えたんだと。
それにしても何度も観劇し、何度も泣いてしまう人って私以外にもいるんだろうか?そこが気になる私です。だって、このストーリーになってから最初の頃は鼻をすする音が聞こえたけど、今回はまったく聞こえなかったんだもん…。
私が今回のしょっくで一番見ていた人、それはこしおかさんなんですけども。もうなんていうか…かなりかぶりつきで見てしまいました。周りの皆さんと目線が違いすぎるくらい。まぁ、上手端だったため、見えない部分がありましたけれども、はぁ…素敵。ほんとイケメン。エスコートしてもらいたいわぁ…と邪な気持ちを抱えつつ見てました(こんな人、会場広しと言えども私だけなのではないかと)

*1:別に勝負を挑んでいるわけではないが、何度も再演されている舞台で1人泣くのは恥ずかしいものなのよよよ